下痢の時にすること(急性下痢)

下痢はだれしもが経験する病状の一つですが、急性の下痢は食当たりやおなかが冷えた、人によっては緊張やストレスが原因で起こることがあります。時間が経てば治っているものから重篤な状態になるものまでピンからキリまで様々です。

今回は急な下痢になってしまったときの対応について書いてみます。

以下の様な場合は早急に医療機関を受診しましょう。                                                     1)激しい腹痛がある                                                                2)38度以上の高熱                                                                3)血便や黒い便がでる                                                                             4)脱水症状(口喝 倦怠感 皮膚の乾燥 めまい たちくらみなど)                                          5)意識がもうろうとする                                                              6)自力で水分が飲めない                                                                元々持病があったり、高齢の方は 悪化しやすいため早めの受診が無難です。                                         これらの症状がなく日常生活に支障ない程度で、数日で軽快するようなら自宅で様子を見ることもできますが、(心配な方は受診してください)時間とともに悪くなったり1週間以上持続したり、何度も繰り返すようなら受診して病状の精査をした方が良いです。

軽症下痢の対処                                                             水分摂取                                                                              下痢の時は脱水を防いで原因物質が出きってしまうのを待つのが基本方針となりますが、水分と一緒にナトリウム クロール カリウムなどの電解質も排出されるため、水の他にこれらのミネラル分も補う必要があります。                                   通常のスポーツドリンクでは糖分が比較的多く含まれており、浸透圧の関係で腸管からの吸収が遅くなってしまうのと必要なナトリウム クロール カリウムなどの電解質は多くないため電解質の補充は十分ではありません。                             一番手っ取り早いのが経口補水液のOS1です。 これは電解質成分が多く、糖分がすくない組成で吸収が速く脱水の補正に適しています。このため健康な人がのんでも不味く感じますが、これがおいしく感じるときは、脱水状態と言われています。(所説あり)

最初の脱水気味のときにはOS1は最適ですが、塩分とカリウムが多いので飲みすぎては塩分過多になってしまいます。1日500mlボトル1-2本が目安です。脱水が改善されると不味く感じます。ある程度おちつけばスポーツドリンクも良いでしょう。               他には白湯 番茶 麦茶に塩分として一緒に梅干しなどを食べたり、具のない味噌汁やポタージュスープなどがおすすめです。

私見ですが、一度に飲むと下痢の増悪や吐き気 嘔吐などをもよおすこともあるので、症状のない範囲で少し飲んでなにもなければまた少し飲むようにしてトータルで自分の受け付ける分を飲むことが良いでしょう。

食事                                                                                                                                        食欲がなければ水分だけでも良いですが、食欲がでてきたらお粥やうどん バナナ すりおろしたリンゴ 鶏肉(皮は脂が多いので不適)白身の魚などが消化も良く、良質なエネルギー源になります。

下痢の時に食べてはいけないもの                                                             脂っこいものは消化に時間がかかり腸の負担になります。                                    香辛料の強いものは胃腸を刺激して病状の悪化につながります。                                               炭酸飲料は胃腸を刺激し、おなかが張りよくありません。                                                アルコールも胃腸に負担がかかり、炎症を助長します。                                                   乳製品は乳糖不耐症の方には下痢が助長されます。

感染性下痢の時は脱水を防いで病原体が出きってしまうのを待つのが基本方針です。                        自覚症状の緩和や下痢の軽減などのためにお薬を使います。また原因菌が明らかであり必要なら抗菌薬も使うこともあります。                  しかし強力な下痢止めは、病原体の排出を遅らせるため逆効果となります。市販薬でも自己判断でのむやみな使用は思わぬ影響がでることもあり、控えた方が良いと思われます。症状が強いときや、軽くても長引くときは医療機関への受診をお勧めします。

 

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